特別寄稿 「ゴルフとあんこう鍋と‘もろはく’追記」

宮原 靖

 目黒君のユーモア溢れるゴルフ合宿記を楽しく読みました。その楽しさに促され、暇にまかせて、補足の記事を書きたくなりました。今回の合宿は、ゴルフを含めて目的が三つあったため、内容豊富で印象の強い旅行になりました。
 まず、ゴルフについては、僕にとって今年初めてのプレーでしたので、良いスコアが出るとは思っていませんでしたのに、一日目のプレーではからずも80台が出て、良い気分で帰ることができました。現在の僕は、年に少なくとも1回80台を出すこと、という極めてささやかな目標を持っていますが、今年は、初めてのゴルフで思いがけずこれを達成することができました。従って、今年の残りのゴルフはもうどうでもよくなりました。のんびりと「老人ゴルフ」を楽しみたいと思います。これで、この目標を16年連続して実行していることになりますが、来年はどうなることやら。
 次に、「あんこう鍋」ですが、この美味しさは想像を越えていました。あんこう自体もさることながら、雑炊の美味しさといったら、煮つまって濃くなったスープがご飯に沁み込んだその味は、天下一品でした。目黒君が書いているように、筆舌に尽くし難いと言うしかないでしょう。また、「もろはく」については、予想していた通りの美味でした。甘くて香りが素晴らしく、本当にいくらでも飲めそうで、一升瓶がすぐに空になってしまいました。沢山飲んだにも拘らず、翌日、二日酔いにならなかったのは不思議です。
 目黒君から紹介がありましたが、2月10日は、僕の69歳の誕生日でした。当日の89のスコアは良い記念になりました。目黒君は、その夜は僕の誕生日の祝賀の宴になったと書いていますが、それは彼の思い違いで、実は祝賀会にはなっていなかったのです。と言うのは、始めから僕はその日が誕生日であることをひた隠しに隠していたからです。それはなぜか?仮に、僕が「今日は誕生日だよ」と言っていたとしましょう。すると、夕食の乾杯のときには、当然、「ハッピー・バースデー・トゥー・ユー」の大合唱が沸き起こります。その瞬間、レストランのすべての人々の視線がこちらに集中します。祝われている僕は、照れ笑いを浮かべながら、ペコペコと頭を下げます。「あの人の誕生日だ」というささやきがどこかで起きます。このような状況になることは目に見えるように明らかであります。それだけは何としても避けたかったという訳です。今回は、河野君が不参加でしたが、もし彼が来ていたら、彼は僕の誕生日をしっかりと記憶していますので、絶対に僕の恐れていたような事態が発生していたに違いありません。幸いにして、そうならずにすみ、本当に助かりました。
 「茨城パシフィックカントリー倶楽部」は、とても環境の良い所にあって、コースも難しいけれど面白く、また、のんびりした雰囲気が何とも言えず、大変気に入っております。今後も、この企画は続けて行われる予定ですから、まだ参加されてない方は是非来られて、ここの楽しい雰囲気を味わって頂きたいと思います。

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